「泉州を考える会」で講演いたしました

2016年3月16日

岸和田市の「泉州を考える会」で講演をいたしました。
早朝から府議会議員の方々はじめ、たくさんの方にお越しいただき、力の入ったお話となりました。
今こそ泉州各市町の連帯が求められています。

講演内容を以下にまとめました。

 

「泉州地域の活性化について」
堺市長 竹山修身
とき 平成28年2月18日 ところ 岸和田天神宮「泉州を考える会」

1) 関西の集客力

関西国際空港の外国人旅客数は、過去最多の1000万人を突破した。これはLCC効果などアジアからのインバウンド旅客が増加したことが大きい。また、訪日外国人による関空の経済波及効果は約6300億円にのぼる。平成28年4月からは関西エアポート株式会社による運営がスタートする。
2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催され、事前に合宿とかトレーニングが行われる。関西を中心として、このオリンピック、パラリンピックのレガシー(遺産)をどう引き継いでいくかということが大切なこと。
そして、関西文化圏で文化のオリンピックを同時並行して開催しようということで、今進めている。「カルチャー・オリンピアード・ロンドン大会」では、ロンドンはスポーツとともに文化の祭典もあった。東京でスポーツの祭典をするなら、文化の祭典を関西でしようということが、関西広域連合を中心に進められている。
オリンピックの次の年2021年は、関西全域で「関西ワールドマスターズゲームズ」が行われる。堺、岸和田もそれぞれの種目開催地として立候補しており、さらなる旅客数の増加、国際ハブ機能の強化につとめてまいりたい。

 

2) 泉州観光プロモーションの取組

泉州は観光プロモーションにしっかりと取り組もうと、9市4町の首長と確認している。そして、関空イン・アウトのインバウンドを推進するということで、私が会長になり、「泉州観光プロモーション推進協議会」を設立した。
泉州9市4町首長が一緒になって、韓国の観光公社や、台湾の政府観光機関にPRに行くなど積極的にトップ・プロモーションを行っている。また、韓国や台湾のブロガーやメディア発信できる方に泉州に来ていただいて、情報発信をお願いしている。
また、泉州国際市民マラソンの誘客促進事業や、「泉州まるわかり屋」をエアロプラザ2階アプローズ店内に出して、紀州館と連携して紀州と泉州のお土産物を販売している。関空に来られた方を、泉州で宿泊して、周っていただくようにしたい。泉州は歴史や美味しいものがあり、観るところも沢山ある。観て食べて、自然を満喫してもらえるような旅を、今考えているが、まだまだ始めたところ。
今一番阻止しなければならないのは、泉州が通過都市にならないようにしなければならないということ。日本に泉州から入って旅をして、また泉州から出国してもらう。
今後の課題として、食の輸出がある。今、各国では和食ブーム。泉州の水なす、包近(かねちか)の桃など美味しいものを輸出する。それを関空会社と一緒になって考えており、関空を活かした泉州地域の活性化と関空の利用促進を関空会社や関西エアポート株式会社と連携して4月以降もしっかりと取り組んでいきたい。

 

3)  関西広域観光周遊ルート

関西広域連合で、観光周遊ルートをつくった。(堺市は関西広域連合に入っている。)関西の5つの世界遺産や7つの絶景を巡るツアーをつくろうという、広域観光委員長である山田京都府知事からの提唱があった。※地図 関西広域観光周遊ルート「美の伝説」

私は泉州の市長として、関空イン・アウトのルートづくりをすべきだと申し上げて、このような8の字ルートが出来た。関空から入って京都、滋賀、福井を通って山陰、兵庫県を通り戻ってくる。そして奈良、和歌山を通り関空から出国してもらう。
泉州地域を入口・出口にして、関西全体の素晴らしい歴史文化、自然を感じてもらう『美の伝説』がつくられた。これを様々な旅行会社に売り込んでいく。その中の5つの世界遺産と7つの絶景を味わっていただく。
とくに、関西の訪問客が多い東アジア、東南アジア、及び欧米のリピーターを市場として、この『美の伝説』を売り込んでいきたい。大阪には世界遺産がなく、百舌鳥・古市古墳群を8の字ルートの結節点としたい。そして、今年、国内推薦を得て、2年後の平成30年度の世界文化遺産登録をめざしている。
ただ一つ気がかりなことは、長崎の教会群が既に国内推薦を得てユネスコに提出していたが、一度取り下げることとなった。長崎と百舌鳥・古市が共に同じスタートラインで、もう一度勝負しなければならない。長崎には色々と指摘事項があったが、3月までにはクリアして再提出すると長崎は言っている。本市としては全てクリアしているので、4月に同時にスタートをきって、ともに頑張っていきたい。
百舌鳥・古市古墳群は、単に観光だけに終わらせてはならない。1600年にわたり、私達はこの御陵さんと一緒に生活してきた。これは、堺や羽曳野、藤井寺の市民の誇りである。この誇りを世界の方々に見ていただく。雄大なこの古墳を、世界の人々の目に焼き付けてもらう。
市民の誇りとして、この古墳群の世界遺産登録を推進している。ここは皇室のご先祖様のお墓で、そこで祭祀も行われている。皇室のお墓であって観光的な世界遺産ではないということも踏まえて見ていただきたい。それ故お墓なので中に入れないし、墳墓の静安と尊厳を守っていかなければならない。
専門家は、ピラミッドと並ぶWow(ワオ)遺産と評価している。外国の人がこれを見た時にWow(ワオ)という遺産。古墳というのも英語表記ではKofunとなり、それを世界にアピールしたい。
どうしても古墳の雄大さを見たいという人がいる。市役所21階から見ても、こんもりとした森があるという風にしか見えない。それを見ていただく方法として、例えば関空でトランジットの間に、セスナを飛ばし、岸和田城とともに、この古墳群を見ていただくということを、関空会社に働きかけている。
また、和歌山の熊野古道との連携も考えており、熊野古道はヨーロッパ系、アメリカ系の方々の参拝が多い。中国系の方は白浜温泉や勝浦温泉には行くが、歩く人は少ない。熊野古道はスペインのサンディエゴ街道の巡礼と同じで歩いて楽しめる。
堺は自転車のまち。自転車道を整備して、堺のまちを見ていただく。そして、色んな形で熊野古道とリンクしていく。堺には境王子、大鳥居王子、岸和田にも王子があり、王子めぐりができる。

4)  第23回泉州国際市民マラソン

第23回泉州国際市民マラソンが今月21日に行われる。過去最多の6400人あまりが参加する市民マラソン。これは、泉州9市4町の絆だと思う。関空開港を記念してスタートした。今年は、フルマラソンと10kmマラソンが行わる。海外からのランナーを増やそうということで、今回は73名が参加。これは桁が違う。1000人超えないといけないのではと考える。もっと注力していきたい。泉州観光プロモーション協議会と連携し、大会前に海外ランナーを招き、泉州の和菓子やお酒、食の試食、試飲ができるようなことをPRしていきたい。

5)  関西ワールドマスターズゲームズ2021

「関西ワールドマスターズゲームズ2021」が、関西の諸都市で行われる。
生涯スポーツの祭典と言われており、原則30歳以上であれば、どなたでも参加できる。
本市ではサッカー場22面(今年から24面になった)を備えたJ-GREEN堺があり、そこでサッカーやフットサルの試合をやっていただこうと思っている。参加選手数は5万人と言われている。関西一円で開催され、種目によって会場が変わる。堺では、サッカーやフットサルで、目標数は6千人。J-GREEN堺で10日間に亘り行われる。
大阪府では、各種の開催種目に立候補している。岸和田市長は、自転車を誘致したいとのこと。ぜひとも泉州の皆様が中心となって、大阪に競技を誘致すると言っている。本市も他市と協力して関西マスターズゲームを、泉州から盛りあげていきたい。

6)  泉州地域における堺市のあり方

泉州における堺市のあり方を、市長として責任を持って考えていかなければならない。
泉州地域における堺市の役割が、大きく変わってきたのは300年前から。これは、大和川の付け替えがあったから。大和川は今、堺と大阪市を分けているが、昔の堺は大阪市と連坦していて、大和川が北側に向かって流れていた。
300年前に中甚兵衛が、洪水が多いので大和川を堺の港に通した。この時には岡部さん(岸和田藩主)にお世話になったとお聞きしている。この大和川の付け替えで、堺が泉州の皆さんと一体となった。
昔、住吉大社は堺の住吉さんで、その辺りは堺の郊外だった。堺が「さかい」たる由縁は、摂河泉の境、大小路が摂津と和泉の境、河内との境は、大阪市から南北に走る横大路が竹内街道と交わる所で、そこにあるのが方違神社だった。そこが堺の境たる由縁。ここがパワースポットで、旅行するときはここから旅立つと安全になると言われている。
最近のヒット作で、「村上海賊の娘」という本(和田 竜)がある。その中で堺と泉州が出てくる。この中では、泉州が織田方として一丸となって本願寺と戦ったことや、泉州侍のことが描かれていた。泉州侍は海民だった。そういう歴史がありありと浮かんでくる。
そういう堺と泉州の結びつきが、最近の9市4町の結びつきの中で強くなっている。堺は、観光における地域活性化のリーダーの役割を担いたいと思っている。泉州9市4町で、関空と共存共栄のまちづくり、関空イン・アウトの観光プロモーションを展開する事務局機能を堺は担っている。
また、災害対策の強化ということで、堺市がイニシアティブをとり、南海トラフ巨大地震が起こった時に、高度な消防防災力を持っているので皆様方と連携して、堺を中心として、堺及び泉州9市4町の市民の安全・安心のために頑張りたい。
泉州・南河内地域と「災害時相互応援協定」を結んでいる。そして、津波の時の問題について、9市4町で具体的なアクションプランをつくっていこうと言っている。南大阪の災害時には、人的・物的両面から相互応援をしていくことを約束している。
もう一つは、医療の充実。第三次救急医療を備えた南大阪の救急医療の核となる新病院を昨年7月に市立総合医療センターとしてつくった。第三次救命救急機能を持っており、もちろん、りんくうの泉州救命もその機能を持っている。それを、堺と泉佐野に持つことにより、助かる命を助けることを考えていきたい。
また、平成35年には、近畿大学医学部と同附属病院が泉北ニュータウンの泉ヶ丘にくる。泉州の皆様に、より安全・安心な医療の提供ができるということ。高度先進医療が、ここを中心として展開していく。和歌山県立医大に今まで頼らなければならなかったことが、この泉州で完結できる。高度先進医療や研究機能の充実により、南大阪地域の医療機能の向上に寄与するということが言える。泉州には今まで、医科系大学がなかった。近大医学部がくることにより、泉州に医学部を実現する。

堺市は、政令市として、基礎自治体として最大の権限と財源を持っており、それを少しでも南大阪地域における自治体間の水平連携の強化に活かしたい。
堺が、南大阪の中核都市として、圏域の活性化に向けた取り組みを推進していきたい。
今、泉州水防組合を、堺、高石、泉大津、忠岡でつくっている。これを9市4町全体で水防機能を持とうという事で、皆様方と一緒に連携協定をつくった。
これを、アクションプランとして落とし込むとともに、府域一水道の実現に向けて、府が今まで府営水道として、水の卸売をしていた部分も、小売りも含めて広域水道機能を担っていく事を現在行っている。それを私は、企業長として、泉州の市町村の皆様と一緒になって活用していきたい。

また、今、水道の技術力を、確保することが難しくなっている。これには後継者、技術者が育っていないという問題がある。これからの人口減少社会において、水の需要が少なくなった時に、水道料金の高騰が予想されている。そういう意味で、四條畷市と太子町、千早赤阪村は、将来の備えのために、各家庭に水を送る事業を広域水道企業団に任せるという協定を結び、来年4月から実施する。

泉州市町村の皆様方にも、水道管の老朽化とか水道技術の高度化など、技術者の代替えが難しくなってくるなかで、この動きに呼応するような市町村が出てきている。とくに、南の方の岬町や阪南市には、その需要があると聞いている。将来は、府域一水道、大阪府全体として、卸売から小売りまで一元的に行うシステムをつくっていきたい。
もちろん、企業団に加入するまで、経過措置として堺市がお手伝いすることも考えられる。そういう水平連携機能を、堺市が発揮することで、南大阪圏域の発展を牽引していきたい。

7)  「新首都・関西」の基本的な方向性

今、大阪府と大阪市の間で、副首都推進本部が設置され、堺市もその中で意見を言ってくれということで、2月9日に私も出席した。私が申し上げたのは、なぜ副なのか? サブ、バイスではなく、むしろ新しい首都を関西でつくらなければならないのではないかという問題提起をした。
関西広域連合でも、「新首都・関西」という言葉で表している。関西広域連合は、アジアのハブ機能を担う新首都・関西として、大規模災害における首都機能の確保し、東京一極集中を是正する。また、個性や強みを活かし、地域全体が発展する関西ということで、オール関西で「新首都・関西」の実現をめざす。

京都には文化庁を、兵庫には防災庁、そして和歌山、徳島にもそれぞれ中央官庁機能を持ってくると言っている。大阪府には中小企業庁と特許庁をもってきたいという要望を国に出しているが、反応は鈍い。大阪府のみではなく、関西で連携することが、今期待されているのではないか、と思う。関西は、優位性として高度な交通インフラが整備されている。関空や新幹線、高速道路、情報・金融機能などの中枢機能が一定構築されている。また、アジアとの深いつながりがある。さらに日本を代表する歴史・文化資源を保有している。

しかし、関西の課題としては、未整備の交通インフラ(高速鉄道、高速道路)がある。また、首都圏へ企業が今も流出している。さらには、南海トラフ地震の脅威がある。こうしたことから、首都圏と関西圏による国土の双眼構造の形成を国家的な目標として位置付ける必要があるのではないか。
ということで、私は、関西各府県で役割分担し、首都機能を関西に分散配置する「新首都・関西」をつくっていくべきだと思う。

8)  「新首都・関西」の実現に向けて

「新首都・関西」は、我ら泉州が、その機能を担っていかなければならないのではないか。関空が今、これだけ活況を呈しているのに、地域整備がまだ進んでいない。この佐々木勇蔵さん(元泉州銀行頭取)の思い出を綴った「追想 佐々木勇蔵」では、関西国際空港をつくって地域を整備し、ここがまさに大阪や関西の中心になる、さらに、佐々木さんの次の頭取であった中込達雄さんの「私の生きた時代」の中でも、関西は泉州が中心となって関西を担っていくんだ、ということを書いている。そのために、神戸や大阪湾で嫌がる空港を、泉州がしっかりと引き受けると宣言していた。
今ここに、泉州を中心として、「新首都・関西」の中核を担うような都市整備が求められているのではないかと思う。私は、昔の府の副知事 西村壮一の教え子だった。西村さんが空港にかけた思いを、私はこの地域整備にかけたいと思っている。
新空港が開設時の約束をしっかり果たしていくこと。公害のない空港。そして地域と共存共栄する空港。地域の発展を第一に考えなければならないということを、府は約束してくれた。そのために、和泉コスモ、岸和田コスモ、泉佐野コスモをつくり、そこに企業や人を呼び込んでいくと言った。これを今、実現すべき時が来ているのではないかと思う。

私は、副首都推進本部の中で、関空を中心とした国際都市の実現を泉州でつくるべきではないかと申し上げた。そのためには、具体的には国際機関や領事館、政府機関を誘致すべきだ。例えば、堺にはシンガポールとベトナムの総領事館がある。しかし、堺以南には総領事館はない。神戸や大阪にはある。その領事館を関空の膝元である泉州にもってくるということを私は言っている。そして国の機関もここに持ってくること。例えばJICAやジェトロ、海上保安庁など。
今、大阪の開発、地域整備は北に偏在している。北から中を通って南に持ってくる。これが大阪府の課題ではなくて何が課題か? 関空をつくるのは、まさに府が均衡ある開発をしていくということを宣言したのだ、と思っている。

国際都市のためには、インターナショナルスクールをつくっていく。様々な国の人々が集まるので、国際的な宗教施設をつくることも不可欠だと思う。
そして、先端ものづくり産業を集積する。堺は機械金属のものづくりが盛んです。それを、先端医療と工学を連携した医工連携のものづくりをしていく。さらには、水素社会をにらんだ水素エネルギーを利用できるような施設を持ってくる。これらを、堺と泉州が一緒になってやっていかなければならない。

さらに、泉州の関西ブランドとしての農水産物をしっかりと育てて輸出する。水なすや桃だけではなく、泉州の美味しいものを、近隣のシンガポールや台湾、中国に輸出する。近大マグロもある。海のモノも泉州から活きの良いものを輸出する。

そのためには、北陸新幹線を、今は新大阪でストップするとJR西日本は言っている。これを関空までもってきて、様々なルートづくりをしなければならない。北陸新幹線は、大深度を通ると聞いている。リニアも必要かもしれないが、私どもが名古屋に後れをとってはならない。
名古屋よりも関西・大阪がしっかりと高速鉄道アクセスをもつためには、私は、北陸新幹線は新大阪で止まるのではなく、関空までもってきて、将来は紀淡海峡を渡るべき。淡路島から徳島まで行くような鉄道ルートをつくっていく。そういうことを考えていかないと、いつまでたっても奈良、和歌山、泉州、徳島、四国はつながらないと思う。そうした思いを関空に込めていきたい。
私たちの泉州には土地がある。岸和田コスモ、泉佐野コスモ、まだまだ遊休地がある。そのあたりは、大阪府がしっかりとグリップしていただいて、府域の発展は泉州の発展にあり、ということを考えていただいて、府の役割に期待する。

公共投資を北から南に、関西国際空港を核に、和歌山、奈良、徳島との連携を強化した「新首都・関西」の実現を図る。まさに、これからの時代は、関西は泉州からスタートする時にあるのではないかと思う。

今日は朝から熱い話をしましたが、皆様のご理解を得て、一緒に泉州を活性化したいと思います。

 

<講演に関するご意見・ご質問>

(質問)

竹山市長の大阪は副首都ではない新首都だということは、関西の思いに応えた素晴らしい発言だと思うし、すごいなと思った。その他の様々な方策についても勉強になった。
私たちとは、統治機構の面、意思決定の仕組みという面で、意見が違うところもあるが、まちづくりは意見の違いを上手く利用しながら進めていくものであり、これからも色々と教えていただきたい。
百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録については、羽曳野や藤井寺と足並みをそろえていく際に、財政的にも色々と難しいものがあるか、と思いますが。

(竹山)

府知事が会長、私が本部長、羽曳野市長と藤井寺市長が副本部長に就任して「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議」を設立し、4者が一体となって、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録の早期実現をめざした取組みを進めている。
また、大阪商工会議所会頭の尾崎さんが会長、桂文枝さんも発起人の一人として、大阪府全体で盛り上げていこうと「百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を応援する府民会議」も発足した。その機運づくりを今やっていただいている。
そして関西広域連合の皆さんも、大阪には世界遺産がないから、関西としても盛り上げていくよ、と言って頂いている。
さらには、谷垣自民党幹事長をトップとする「百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を推進する議員連盟」が発足。これは、自民党から公明党、民主党、おおさか維新の会、共産党まで含んだ超党派で、百舌鳥・古市古墳群を世界遺産にしようという動きになっている。
私たちは、短期間にできるだけ多くの皆さんにアピールする必要がある。そのためには、これらの方々と十分に連携しながら、市民運動、府民運動、そして関西全体の運動を盛りたてていきたい。

(質問)

堺にはベトナムの総領事館があると聞いたが、どのような状況ですか。

(竹山)

現在、堺市内にはベトナムとシンガポールの総領事館があります。そして今、チェコとも色んな関係があるので、交渉中です。国際機関や在外公館をもってくることは、大きなインパクト(国際化への発信)になると思う。良いお話があれば、皆様のお力を借りて泉州9市4町で一緒に取り組みたい。総領事館を誘致するためには、土地代、賃貸料等に対するインセンティブが必要。
とにかく関空は、外国の方からみると自国から一番近いところにある。このような立地上のメリットを活かし、関空の地元9市4町として、国際機関や在外公館の誘致にもしっかりと取り組んでいきたい。

(質問)

11月には台湾の処長(総領事)にお越しいただき、ベトナムのチャン・ドゥック・ビン総領事には来月この会(泉州を考える会)に来ていただく予定。この会は、関空を中心に、外国との交流も必要ではないかと思っている。

(竹山)

インド総領事には一昨日(2月16日)堺に来ていただいて、インドの舞踊団に古典舞踊を披露していただいた。インドの皆さんは経済ミッションを切望されている。先日、堺商工会議所が中心となって、堺からインドへ経済ミッションを派遣した。泉州9市4町で経済ミッションをインドやミャンマーへ派遣することが必要である。堺では既にベトナムやインドネシア、タイとは交流が進展している。これからはインドやミャンマーと連携していくことが大事ではないかと思う。

(質問)

堺といえば、日本だけではなく、世界中で知名度は抜群だと思う。でも、最近は中身がもう一つはっきりしない。何都市か分かりにくい。その点はどうか?

(竹山)

堺は歴史や文化に特化しようと思っている。大阪市は世界都市・大阪として、色んな人が来る商業のまちであり、色んな人が行き交う賑わいのまち。これに対し、堺は歴史や文化を活かした都市魅力あふれるまちにしたいと思っている。
もう一つは、堺は古墳時代から1600年に亘り連綿と続くものづくりのまち。
ものづくり中小企業を、いかにして育成するか。今、堺の刃物はものすごく売れている。ひっぱりだこで、作った端から売れていく。アメリカ、フランスから堺の刃物がどんどん買われている。課題は、臨海の最先端企業と内陸の地場産業をどう結び付けるか。
堺は、歴史・文化やものづくりをまちづくりのキーワードにしなければならない。堺市は80万都市で、これから人口が増えるとは思えない。いかに減らないようにしていくかが大事。社会的な人口増をどのように確保していくか、少子高齢化なので、自然減は必ずある。
ものづくり企業に対するインセンティブをつけて、ものづくり企業をどう呼び込んでいくか。また、堺の歴史文化を楽しんでもらう交流人口をどのようにして獲得するかが大事。これからは交流人口が経済活力につながる。
宮本勝浩先生(関西大学教授、堺市都市政策研究所理事長)の試算によれば、「さかい利晶の杜」(旧堺病院跡地)は、堺に来たお客さんが買い物してくれるということで、6カ月で約15億円の経済効果が出た。要するに、人が訪れるまちであって、爆買いとは無縁だが、ちょっと違う歴史や文化を楽しんでもらう都市にしたいと思っている。そんなコンセプトです。

(質問)

関空を核にして新首都・関西をつくりたいということで、新首都という名称はともかくとして、関空を核としてまちづくりを進めていくところは、竹山市長とは気持ちを一つにするな、と思ったところ。
私は泉佐野出身の府会議員だが、奈良・和歌山・徳島との連携をしなければならない、と思っている。市長が仰ったように、紀淡海峡を結び、和歌山と淡路島と徳島を道路でぐるっと回れるような環状道路をつくること。そういったことを、大阪の人間が、和歌山と徳島を結ぼうと、これから発言をしていくことが、関西全体のためにも繋がっていくと思うので、是非とも竹山市長もそういったことを発信してほしい。
同時に、関空を中心にするということで、現在、関空から泉佐野市内まで高速道路が通っているが、和泉山脈をトンネルを抜けていくと、来年度開通予定の京奈和自動車道(京都・奈良・和歌山)と繋がり、一気に物流が変わり、大阪市内の混雑も緩和されると思う。つまり、関空から一直線で、トンネルで10キロほどを京奈和道に結んでいくと、一気に関空から京都までが近くなる。そういったところも、奈良・和歌山を近づけるという意味で頭に入れておいていただけたらと思う。

(竹山)

大阪と和歌山、奈良との差は何かというと、大阪南部の道路整備が遅れているということ。これを何とかしないと、南部がなかなか浮かび上がれないと思う。私達はそういう面で、ズドンと和泉山脈を抜いて京奈和道まで結ぶ、これが関空の道路アクセスの大事なところだと思うので、是非府議会議員の先生と一緒になってやっていきたい。それ以外でも、まだ道路整備が遅れているところがたくさんあるので、南大阪議員連盟の先生方も含めて、市議会議員・府議会議員の先生方と一緒になってやっていきたいと思っている。

 

 


竹山おさみ通信の最新記事